EurekaMoments

ロボットや自動車の自律移動に関する知識や技術、プログラミング、ソフトウェア開発について勉強したことをメモするブログ

中国企業の自動運転エンジニア採用に応募するためのレジュメの書き方

目的

2023年から日本企業を辞めて中国企業に転職し、自動運転システムの
研究開発をするエンジニアとして働くことになりました。

転職するためには企業の求人情報を見つけて応募しないといけませんが、
その際には自分の経歴などをまとめたレジュメを提出する必要があります。

このレジュメに書くべき内容やその書き方を工夫してしっかり書くことは、
次のテストや面接に呼ばれやすくなるので大変重要です。本記事では、
今回の転職活動で自分がどのようにレジュメを書いていたかを紹介しようと
思います。

目次

レジュメとは

レジュメとは、自分の職務経歴、スキル、学歴などをまとめた書類です。
現在もしくは直近の仕事から、時系列を逆算して経歴を記載します。

企業の選考に応募する際は、このレジュメを窓口に提出することで、
まずは書類選考にかけられます。そして書類選考を通過できた場合は、
次のステップとしてテストや面接といったものを受けることになります。

レジュメと似たものとして、CVというものもあります。
CVとは、Curriculum vitaeを略したもので、ラテン語で「人生の行路」を
意味します。
レジュメに書くような職務経歴だけでなく、学歴、受賞歴、奨学金、
研究プロジェクト、出版物などを詳細に記載したものになりますが、
レジュメとの違いはまったく気にする必要はありませんでした。

レジュメを出せと言われるか、CVを出せと言われるかは企業によって
異なりますが、既に述べたように違いは気にする必要はなく、
自分がレジュメあるいはCVのつもりで書いておいたものを出せば良いです。

枚数

「レジュメ」「書き方」「サンプル」といったワードで検索すると、
それらについて紹介してくれているブログなどが沢山出てきます。

それらの中でよく言われているのが、1~2枚にまとめて書くようにする
のが一般的だということです。でも、あまりこれに拘ると、十分に
アピールできるほどの文章を書くことができません。

今回の転職活動時にお世話になった転職エージェントの人に
教えてもらったのですが、少なくとも中国では枚数を気にせず
書きたいことを書けるだけ書くのが普通だそうです。

自分も最初は1枚にまとめて書いていたのですが、このアドバイスを
聞いてから書けることを全て書くようにしました。そして、そうした
方が書類選考を通過できる確率が高かったと思います。

内容

次に、自分がレジュメで主に記載していた内容について紹介します。

技術

自動運転システムのソフトウェアエンジニアとしての技術的経験について、
下記のようなものについて記載します。

  • プログラミング言語
  • 開発環境
  • 開発してきたアプリケーション
  • センシングデバイス
  • アルゴリズム
  • バージョン管理システム
  • 通信インターフェース
  • 言語
  • マネージメント経験の有無

学歴

大学名や取得した学位はもちろん、研究テーマなどについても記載します。
論文が採択された学会などあれば、それもアピールポイントとして
記載しておくのが良いと思います。

  • 卒業した大学名
  • 在籍期間
  • 取得した学位
  • 研究テーマ
  • 論文が採択された学会

また、研究テーマについては、その目的や重要な点、達成した成果に
ついても書くようにしましょう。

職歴

最後に、レジュメとして一番重要な職歴についてです。
主に書くのは、

  • 会社名
  • その会社が展開するビジネスの業界
  • 在籍期間
  • 勤続年数
  • 担当した研究・開発プロジェクトについて

です。その際、担当した各プロジェクトについては、

  • プロジェクト名
  • 担当期間
  • プロジェクトにおける自分の役割
  • プロジェクトに関わった人数
  • 実施内容
  • 達成した成果

といったことを合わせて書くようにします。もし、そのプロジェクト
においてリーダーをやっていた場合、それは立派なマネジメント経験
となるので、忘れずに書いておきましょう。

プロジェクトをリードした経験があるか、それは何人規模のものだった
のかは結構興味を示されるところです。

英語で書く

レジュメを書く際は、応募したいポジションの勤務地がある国の
言語で書けるのが当然ベストです。ただし、その言語を学んだ経験が
無い場合はどうしても書くことができません。

自分も本来は中国語で書くべきでしたが、レジュメを書けるほど
の実力は持ってませんでした。そのため、レジュメやメール、
面接などのやり取りは全て英語で行いました。

中国語でやり取りできたらもっとオファーが貰える確率は
上がったんじゃないかと思いますが、英語でも企業側は
ちゃんと対応してくれました。

英語が出来て良かったと心から思います。

書く経歴を厳選する

日本の企業の新卒採用とは違い、今回のような中途採用の募集では、
そのポジションに求められる具体的な業務経験やスキルが示されて
います。

特に、海外の企業では即戦力が求められるため、自分が応募する
ポジションの要件に如何に自分がマッチしているかをアピールするかが
重要になってきます。

もし、その要件にマッチする業務経験やスキルを自分が持っていて、
それらについてレジュメに書けるネタが十分にあるのであれば、
それらだけに絞って書く方が読み手には分かりやすいと思います。

逆に、マッチするネタがない、あるけど数が少ないということであれば、
先述したように出し惜しみせず全ての経験を書き切るようにする方が
良いでしょう。

常にアップデートし続ける

大抵の場合、転職活動と並行して現職を続けたり、面接やテストの
ために勉強したりするのが普通だと思います。そうしていると、
転職活動をしている間も少しずつ自分のスキルや経験は増えていく
ので、それらについても貴重なアピールポイントとして追記し、
レジュメをアップデートし続けましょう。

自身のGitHubやブログのURLを載せておく

自分はGitHubや技術ブログに個人的に書いたコードを載せて公開
するようにしていたので、それもアピールポイントになると思い
URLをレジュメに載せるようにしていました。

その甲斐あってか、それによって自分のスキルを評価されて
次の選考に進めてもらえたり、面接で話題に挙げてもらえたり
することができました。

自分が今まで取り組んできたことを何かしらの形でまとめておくのは
やはり大事だなと改めて思いました。

レジュメを書いた後のステップ

レジュメを書いたら次はいよいよ選考への応募です。
応募したい求人を探すのも、それに応募するのもそれなりに
時間がかかって大変なので、次の記事では求人の探し方と
応募の仕方について詳細にまとめようと思います。