目次
目的
- プログラミング言語Juliaによるソフト開発環境を構築する。
- 今後のために環境構築手順を整理してまとめておく。
- Juliaによるプログラミングの基本について、よく使いそうなものをまとめておく。
開発環境構築手順メモ
- OS: Windows 10 Pro, 64 bit
- 使用するエディタ: InteliJ IDEA Ultimate
1. Juliaをインストール
- ダウンロードページからインストーラをダウンロードする。
- ここでは、Windows 64bit用のものをダウンロードする。
julialang.org
- ダウンロードしたexeを起動して、全てデフォルトでインストールすればOK。
- 実行ファイルであるjulia.exeが置いてあるbinフォルダへのパスをユーザ環境変数のPathに追加しておく。
- これにより、コマンドラインからJuliaを実行出来るようになる。
2. IntelliJ IDEAのインストール
www.jetbrains.com
- Ultimate版のWindows用exeをダウンロードする。
- exeを起動するとセットアップ画面が開くので、ガイドに従って進めていく。
- インストール場所はデフォルトでOK。
- オプションも自分の好みで設定したら、インストール開始。
3. GitHubに専用リポジトリを作成
github.com
4. IntelliJを起動してリポジトリをクローン
- 初回起動時に下記の画面からGitHubアカウントと連携させる。
- クローンしたいリポジトリと、ローカルでの場所を指定してOK。
5. Juliaのプラグインの導入
- File -> Settings -> Pluginsでプラグインの検索画面を開く。
- Juliaで検索すれば下記のプラグインが見つかるのでインストールする。
- インストールしたら、Restart IDEで再起動する。
6. Juliaのexecutableの設定
- File -> Settings -> Languages & Frameworks -> Juliaで設定画面を開く。
- 下記の画面上で、Juliaのbinフォルダにあるjulia.exeを選択する。
- 選択したexeまでのパスが表示されたらOKを押して完了。
7. IntaliJのTerminalをWindows用のGit bashに変更
- File -> Settings -> Tools -> Terminalで設定画面を開く。
- Application settingsのShell pathで、Git bashの実行ファイルであるbash.exeを選択する。
- 上記の設定でOKすれば、TerminalでGit bashが開くようになる。
8. Juliaの動作確認
- Terminalを開いてコマンドラインにjuliaと入力。
- 下記のように、Juliaの対話型環境であるREPLが起動すればOK。
基本プログラミングメモ
ヘルプモード
- REPLを起動し、?を入力するとhelpモードに遷移する。
- 例えばここでprintと入力すると、下記のようにprintに関する説明や使用例を表示してくれる。
パッケージモード
- REPLを起動し、]を入力すると、下記のようにパッケージモードに遷移する。
- 例えばここで add Plotsと入力してEnterを押すと、下記のようにPlots.jlパッケージのインストールが開始される。
- インストールされたパッケージのビルドまで実行されれば終了。
IntelliJ上での新規ファイル作成
- Juliaファイルを作りたいファルダ上で右クリック。
- New -> Julia Fileと選んでいくとファイル名の入力画面が開くので、ファイル名を決めてEnter。
- このようにファイルが作成され、ファイル名やAuthor、日付などを含めたヘッダコメントを自動で付けてくれる。
Pythonの「if name == 'main'」を真似る
- Pythonでは「if name == 'main'」により、そのモジュールを外部から呼び出したり、それ単体で動作させる事が出来る。
- Juliaでは、下記のように書くことで同じような事を実現できる。
function add(a, b)
return a + b
end
if abspath(PROGRAM_FILE) == @__FILE__
a = 5
b = 9
println("$a + $b = $(add(a, b))")
end
- 変数PROGRAM_FILEには、その時実行されたファイル名が代入される。
- @FILEは、実行されたファイルの絶対パス。
- 実行されたファイルの絶対パスをチェックすることで、それが直接実行された場合かどうかを判定出来るようになる。
参考資料
yutajuly.hatenablog.com
qiita.com
myenigma.hatenablog.com
itref.fc2web.com
qiita.com
discourse.julialang.org