目次
背景・目的
普段から趣味で卓球をやっていますが、
練習できる時間が週末くらいしかないので、
その分1回1回の練習の質を上げたいと思っていました。
そこで、今後の練習内容の参考とするために、
こちらの書籍を読んで、より実践に活きる練習を
考える事にしました。

- 作者: 高島規郎
- 出版社/メーカー: 卓球王国
- 発売日: 2019/04/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
いろいろ参考になる点があったので、
今回の記事では全体の感想と
大事だと思った点のメモをまとめて
おこうと思います。
全体の感想
一人のプレイヤーとして、出来る技術や戦術の幅が
広くなければならないと思える内容でした。
その日の調子や試合展開に応じて、二段三段構えの
戦術を持っている事で対応力が身につく、自分の
基本プレーの範囲外の技術にもトライしていくなど、
プレーの幅の広さが全体を通して協調されていたと思います。
また、相手の強いところと真っ向勝負するという点も、
個人的には印象的な部分です。そういった真っ向勝負の中で
相手の弱点は自然と見えてくるものである、最初から
相手の弱点を探そうとする姿勢自体が弱気である、というのは、
今後の試合の中で意識していくべき事だと感じました。
他にも、日頃の練習を考える上で参考になる事が沢山書いてあったので、
おススメの一冊だと思います。
章毎のメモ
第1章: 最後の1点を自力で取る方法
- 二段、三段構えの厚みのある戦術、技術を当然のように
繰り出していく柔軟性、対応力を、練習段階から意識
しなければならない。 - ゲーム序盤でも終盤でも、大事なのは「3ポイントを
連続で取る事」である。 - 相手ボールのコースが読み難い場合には、バックハンドで構える。
- 試合を進める3要素①: 自分の得意技で仕掛けて得点する。
- 試合を進める3要素②: 「自分からミスをしない」手段を使う。
- 試合を進める3要素③: 「相手からミスを引き出す」プレーを入れていく。
- 3球目、4球目までを1球目として考える。
- 60%の力加減でプレーする事を基本として身に着ける。
- 普段の当たり前の練習に、どれだけ注意深く取り組めるかが大事。
- ショートサービスを出した際は、ラリーに持ち込む事を想定するのが定石。
第2章: 動きと打法の戦術論
- ポジションの間違いが失点に直結する。
- ボールは打つのではなく、振っていく中で自動的に当たるようでなければならない。
- 頂点よりもボール2個分くらい早いタイミングで振り出す。
第3章: 戦術とメンタル
- 練習は長期的な計画性を持って取り組む。
- 1年ほど前から始めて、3ヶ月前くらいまでの期間をかけて取り組む。
- 得意技をパターン化する。
- 優れた選手は、試合が始まる前に作戦が決まっている。
- 上達法には、「見る」「真似る」「キーポイントに気づく」の3段階がある。
第4章: 指導者の役割
- 選手のプレーは、理由があってそうしている。それをまず聞かないと指導者失格だ。
- 自分の練習とは本来、自分でプロデュースするものである。
- 自分の卓球に個性を出す上でカギになるのが、「劣等感」である。
- ハンディと捉えるのではなく、だったらどうするかという方向に思考を巡らせる。
第5章: 戦型別の攻略法
フォアハンド主戦型を攻略する
- 最初にフォアを突くコース取りが有効。
- 鋭いツッツキや逆モーションなどで、フルスイングさせない工夫をする。
- フォアで打たせた後のバックも、早いタイミングのボールや
短いブロックなどで連続攻撃をさせない。 - 相手の強いフォアハンドと真っ向勝負する考え方もあり。
バックハンド主戦型を攻略する
- フォアミドルを狙う。
- ミドル中心の攻めから両サイドに散らしていく。
- 大事なのはミドルへ攻める速さ。
- バックハンドの中で攻略できるところを探す。
- 甘いボールが来たら、フォアへ強く攻める。
表ソフト速攻型を攻略する
- 頂点打のタイミングを狂わせる。
- 両サイドを厳しく突いて、フットワークを使わせる。
- ナックル性のボールに対しては、確実なスピンとコントロールを重視する。
- スマッシュ以外の無駄球を使わせる。
- 連続で攻めさせない工夫をする。
- 強気のディフェンスを心がける。
カットマンを攻略する
- 単調なドライブ対単調なカットという図式にわざと持ち込む。
- 広い視野をキープして戦う。
- フォア寄りとバック寄り、どちらのミドルが弱いのかを見極める。
異質ラバーを攻略する
- 戦い方を事前にしっかり整理してから臨む。
- 体幹を安定させ、フットワークは必要最小限にとどめ、
両ハンドで対処する。 - 止まるボールと伸びるボール、どちらかに狙いを絞る。
- 打球点を常に一定にして打とうとすると、前後に動く必要が出て苦しくなる。
- 3球目、4球目でポイントする速攻戦術を多用する。
対サウスポーの戦い方
- バック側を速く厳しく攻めてからフォアへ。
- 簡単にフォア側へコースを変えず、連続でバックを攻める。
- 相手がフォアで回り込んだり、台から下がろうとしたらフォアへ回す。
- 相手が予想しにくいタイミングでフォアを厳しく攻める。
- 相手のバック対自分のオールという形で戦いを挑む。
第6章: 新しい時代の戦術論
- 前陣でブロックするプレーを成り立たせるには、
その1球前のボールを以下に厳しくしてお膳立てを できるか。 - 表ソフトは、ドライブの打法をもっと改良、研究していく事が重要。
- 固定観念に縛られず、常に変化、改革を求める。
- 自分の打球に応じて、相手がどんなボールで返してくるか予測を立てる。
- 相手がボールをインパクトする瞬間に、自分が打球するスタートを切る。
- 相手の強い所を正面突破する気構えを持つ。
- バックスイングはイメージの中だけで行い、
前方スイングだけでボールを捉える。 - 腰は回らない。回ってるのは上半身だ。
- 体幹は、動いている状態では力を発揮しない。
- 下半身を止めてから上半身を捻る事でインパクトに力が入る。