EurekaMoments

ロボットや自動車の自律移動に関する知識や技術、プログラミング、ソフトウェア開発について勉強したことをメモするブログ

試合に勝つための「卓球戦術ノート」

目次

背景・目的

普段から趣味で卓球をやっていますが、
練習できる時間が週末くらいしかないので、
その分1回1回の練習の質を上げたいと思っていました。
そこで、今後の練習内容の参考とするために、
こちらの書籍を読んで、より実践に活きる練習を
考える事にしました。

敗者を勝者に変える卓球戦術ノート (卓球王国ブックス)

敗者を勝者に変える卓球戦術ノート (卓球王国ブックス)

いろいろ参考になる点があったので、
今回の記事では全体の感想と
大事だと思った点のメモをまとめて
おこうと思います。

全体の感想

一人のプレイヤーとして、出来る技術や戦術の幅が
広くなければならないと思える内容でした。
その日の調子や試合展開に応じて、二段三段構えの
戦術を持っている事で対応力が身につく、自分の
基本プレーの範囲外の技術にもトライしていくなど、
プレーの幅の広さが全体を通して協調されていたと思います。
また、相手の強いところと真っ向勝負するという点も、
個人的には印象的な部分です。そういった真っ向勝負の中で
相手の弱点は自然と見えてくるものである、最初から
相手の弱点を探そうとする姿勢自体が弱気である、というのは、
今後の試合の中で意識していくべき事だと感じました。
他にも、日頃の練習を考える上で参考になる事が沢山書いてあったので、
おススメの一冊だと思います。

章毎のメモ

第1章: 最後の1点を自力で取る方法

  • 二段、三段構えの厚みのある戦術、技術を当然のように
    繰り出していく柔軟性、対応力を、練習段階から意識
    しなければならない。
  • ゲーム序盤でも終盤でも、大事なのは「3ポイントを
    連続で取る事」である。
  • 相手ボールのコースが読み難い場合には、バックハンドで構える。
  • 試合を進める3要素①: 自分の得意技で仕掛けて得点する。
  • 試合を進める3要素②: 「自分からミスをしない」手段を使う。
  • 試合を進める3要素③: 「相手からミスを引き出す」プレーを入れていく。
  • 3球目、4球目までを1球目として考える。
  • 60%の力加減でプレーする事を基本として身に着ける。
  • 普段の当たり前の練習に、どれだけ注意深く取り組めるかが大事。
  • ショートサービスを出した際は、ラリーに持ち込む事を想定するのが定石。

第2章: 動きと打法の戦術論

  • ポジションの間違いが失点に直結する。
  • ボールは打つのではなく、振っていく中で自動的に当たるようでなければならない。
  • 頂点よりもボール2個分くらい早いタイミングで振り出す。

第3章: 戦術とメンタル

  • 練習は長期的な計画性を持って取り組む。
  • 1年ほど前から始めて、3ヶ月前くらいまでの期間をかけて取り組む。
  • 得意技をパターン化する。
  • 優れた選手は、試合が始まる前に作戦が決まっている。
  • 上達法には、「見る」「真似る」「キーポイントに気づく」の3段階がある。

第4章: 指導者の役割

  • 選手のプレーは、理由があってそうしている。それをまず聞かないと指導者失格だ。
  • 自分の練習とは本来、自分でプロデュースするものである。
  • 自分の卓球に個性を出す上でカギになるのが、「劣等感」である。
  • ハンディと捉えるのではなく、だったらどうするかという方向に思考を巡らせる。

第5章: 戦型別の攻略法

フォアハンド主戦型を攻略する

  • 最初にフォアを突くコース取りが有効。
  • 鋭いツッツキや逆モーションなどで、フルスイングさせない工夫をする。
  • フォアで打たせた後のバックも、早いタイミングのボールや
    短いブロックなどで連続攻撃をさせない。
  • 相手の強いフォアハンドと真っ向勝負する考え方もあり。

バックハンド主戦型を攻略する

  • フォアミドルを狙う。
  • ミドル中心の攻めから両サイドに散らしていく。
  • 大事なのはミドルへ攻める速さ。
  • バックハンドの中で攻略できるところを探す。
  • 甘いボールが来たら、フォアへ強く攻める。

表ソフト速攻型を攻略する

  • 頂点打のタイミングを狂わせる。
  • 両サイドを厳しく突いて、フットワークを使わせる。
  • ナックル性のボールに対しては、確実なスピンとコントロールを重視する。
  • スマッシュ以外の無駄球を使わせる。
  • 連続で攻めさせない工夫をする。
  • 強気のディフェンスを心がける。

カットマンを攻略する

  • 単調なドライブ対単調なカットという図式にわざと持ち込む。
  • 広い視野をキープして戦う。
  • フォア寄りとバック寄り、どちらのミドルが弱いのかを見極める。

異質ラバーを攻略する

  • 戦い方を事前にしっかり整理してから臨む。
  • 体幹を安定させ、フットワークは必要最小限にとどめ、
    両ハンドで対処する。
  • 止まるボールと伸びるボール、どちらかに狙いを絞る。
  • 打球点を常に一定にして打とうとすると、前後に動く必要が出て苦しくなる。
  • 3球目、4球目でポイントする速攻戦術を多用する。

対サウスポーの戦い方

  • バック側を速く厳しく攻めてからフォアへ。
  • 簡単にフォア側へコースを変えず、連続でバックを攻める。
  • 相手がフォアで回り込んだり、台から下がろうとしたらフォアへ回す。
  • 相手が予想しにくいタイミングでフォアを厳しく攻める。
  • 相手のバック対自分のオールという形で戦いを挑む。

第6章: 新しい時代の戦術論

  • 前陣でブロックするプレーを成り立たせるには、
    その1球前のボールを以下に厳しくしてお膳立てを できるか。
  • 表ソフトは、ドライブの打法をもっと改良、研究していく事が重要。
  • 固定観念に縛られず、常に変化、改革を求める。
  • 自分の打球に応じて、相手がどんなボールで返してくるか予測を立てる。
  • 相手がボールをインパクトする瞬間に、自分が打球するスタートを切る。
  • 相手の強い所を正面突破する気構えを持つ。
  • バックスイングはイメージの中だけで行い、
    前方スイングだけでボールを捉える。
  • 腰は回らない。回ってるのは上半身だ。
  • 体幹は、動いている状態では力を発揮しない。
  • 下半身を止めてから上半身を捻る事でインパクトに力が入る。